3月30日、5時半ごろ…Dr.K邸のある、とある駅にて俺は震えていた…。
断っておくが、勿論恐怖からくる震えではない。
寒かったからだ。
シトシトと降りしきる雨の中、俺はサバト(オフ会)に直接俺を誘った張本人Mr.コンキリにメールを送った。
「駅に到着したため、この卑しい豚を迎えに来て頂きたく存じます。」
確か、こんな感じの謙虚なメールだったような気がしてならない。
対する恐帝コンキリの返信は、
「待っていろ!今すぐ殺しに行くぞ豚め!!!」
だったような記憶を今捏造した。
俺はピンクローターの様にブルブル震えた。
今度の震えは恐怖から来る震えだ。あと寒さ。
俺は怖さ半分、期待半分で彼ら(Dr.Kさんも来る)を待ち続けた。
くわえたタバコが小刻みに揺れる…今更何を恐れる…?
灰が地面に落ちる…吹き荒ぶ風で跡形も無く飛ばされた……。
…フッ…まるで数分後の俺の運命を暗示するかのようじゃないか…。
俺は不安を掻き消すかのように、タバコを携帯灰皿で揉み消した。
火の消えたタバコを眺める…
(俺はこのタバコのようにはいかんぞ!)
喉が渇く…先程購入したお茶を喉に流し込む。
程よい苦味が口に広がる。
そのままペットボトルの蓋を閉めようとした瞬間…!
『ブブブブッ!』
携帯が激しく振動する!
着信は…コ、コンキリ……!!
(ば、馬鹿な…!速すぎる!!!)
恐れていても仕方がない…意を決して、俺は電話をとる。
「
モ、モシモシ…?」
返ってきた声は、
「前を見ろ」
至極短いものだったような気がしないでもないと今妄想した。
俺は言われるがままに、前を見る。
そこにいたのは…!?
続く
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